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英国研修報告(6)帝国戦争博物館

こんにちは、shulinkです。

 

英国研修報告の続きです。

今回は、帝国戦争博物館(Imperial War Museum)

を見学した様子です。

 

正面玄関前には、どデカい大砲が

どーんと置いてあります。

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ある戦艦の主砲だったようです。

この博物館も、英国の多くの博物館と同様、

入場無料です。パンフレットをもらうために、

1ポンド寄付(donation)しましたが。

 

博物館に入ったら、すぐに

吹き抜けホールになってました。

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戦闘機やミサイルが宙吊りになってます。

 

さて、この博物館、

第一次世界大戦(First World War)から

第二次世界大戦(Second World War)、

そして、冷戦やテロリズムなど現代の

戦争までを網羅した展示になっています。

 

1時間しかなかったので、

第一次世界大戦(1914~1918)を

中心に見学しました。

 

1900年代初めの英国を言い表しています。

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英国は海洋国家であり、そのことで膨大な富を

獲得してきたけど、それは、国民に還元されて

いるのか?と、その時代の世相を批評しています。

第一次世界大戦前までが大英帝国の全盛期ですが、

その時代においても、このような状態だったようです。

帝国として自慢している感じではないですね。

 

1910年代の戦艦と商船

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この時代として、最新鋭の戦艦ということと、

さらに、その頃は、全世界の商船の半分は英国

のものだったということを、ちょっと自慢して

いるようでした。

 

第一次世界大戦勃発の経緯の説明です。

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1914年頃の戦場要員募集のポスター

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この頃は、まだ切迫した感じはありませんが、

このあと、ドイツ軍によるベルギー侵攻後の、

別のポスターでは、

「Our brave Soldiers at the Front need YOUR help

 OFFER YOUR SERVICES NOW」

さらに、ドイツ軍による英国空襲の後では、

「ENLIST NOW」

という強いメッセージになっていました。

 

第一次世界大戦というと、様々な新兵器が

投入された大規模な戦争です。

こちらは、まだ旧式の大砲ですが、

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塹壕の中の様子

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ここで、塹壕の中にいる体験ができます。

左側の壁(高さ2m弱)が実際の塹壕の模型です。

映画や小説では、勇猛果敢な戦士が・・・みたいな

記述がありますが、戦争というのは、こういう暗い

穴の中で、もうひたすら延々と地味に待つということ

なんだということを感じ取れます。

 

これは、シスの暗黒卿

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新兵器の毒ガスを防御するガスマスクです。

 

1918年に投入された戦車(tank)

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どてっとした感じでした。

 

英国の戦車「MarkV」の説明

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あまり性能が良くなかったと正直に書いてます。

 

こちらは、第二次世界大戦で使われた戦車

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見た目も良くなっています。

 

ここに書いたのは、ほんの一部で、館内は所狭しと

兵器が並んでいます。戦争に関するものをこれだけ

展示しているのは、日本ではあまり見かけないと思

います。それだけ、力を入れて、戦争というものの

実態を後世へ伝えようとしているのだと思います。

だから、あまり大英帝国の栄光を自慢するという感じ

はしなかったですね~

 

かつては、7つの海を支配した海洋帝国といっても、

第一次世界大戦では、ドイツの潜水艦「Uボート」に

制海権を奪われ、さらに戦後は、戦費支払いに追われ、

衰退していってしまったのです。

中学生の時に読んだ、世界史の漫画で、

英仏両国が敗戦国のドイツに向かって、早く賠償金を

払ってくれないと困るとせっついているシーンが印象的

で、ずっと覚えていました。

巨大な帝国を維持するのは大変なことです。

国家というものが、もっと小さい単位になっていけば、

戦争もしなくなるのかなと夢想しています。。。

 

さて、英国研修報告は、もう少し続きます。

 

つつ・・く~