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映画『プラハのモーツァルト〜誘惑のマスカレード』を観て考えたこと

こんにちは、shulinkです。

 

だいぶ前のことですが、今年1月に下高井戸シネマで、

映画『プラハモーツァルト〜誘惑のマスカレード』を観てきました。

 

この映画は天才音楽家モーツァルトの生誕260年を記念して製作されたもので、

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』のメイキングを骨格にした創作です。

 

物語は、プラハで大ヒットしている、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚

の一場面、その後の、貴族たちの食事会にて、モーツァルトについて噂している

ところから始まります。この食事シーンで、テーブルの上に、食べ物のカスか何

かがやたらと落ちているのが気になった。貴族たちはモーツァルトを呼び寄せる

ことになるが、その中で男爵がモーツァルトに敵意を表していく。また、オペラ

フィガロの結婚』の役に抜擢された、ヒロインの若手歌手をめぐり、モーツァ

ルトと男爵が対立していく。ヒロインは、モーツァルトが新作オペラを作曲する

のを手伝う過程で妻帯者である彼に惹かれていく。男爵に迫られるヒロインを救

いたいモーツァルトは不倫することになった。最後は、モーツァルトが徹夜で楽

譜を書き上げ、なかったはずの序曲を完成し、徹夜明けのまま、モーツァルト

身の指揮による初演を迎えて終わる。

 

当時のオペラの観客はみんな貴族でカツラを被っていた。これはネクタイのよう

なものなのか?また、男爵の使用人たちも働いている時はカツラを被っていて、

寝る時は脱いでいた。

使用人たちの食事シーンでは、数人でテーブルを囲んで、肉の塊を分け合ってい

たが、そんなに豪華なものを食べているのかが気になりました。

不倫は、当時でも、当時のヨーロッパだからこそ大問題だった。モーツァルト

天才だから、それくらい許されるとは思わないけど、そんな個人的なことを周囲

が糾弾するのは窮屈な社会だと思う。時代が下るにつれ、窮屈さは増しているよ

うな気がするけど。。。

だから「ボッデーフィールイグジットッ(Body Feels EXIT)」

みんな、解放されたがっているんじゃないでしょうか?

 

モーツァルトが徹夜で楽譜を書いている時、彼の妻が作家の編集者のように楽譜

をチェックし、流れ作業で、その楽譜を別の数人がかりで手書きで複写している

シーンが印象的でした。この18世紀末は既に印刷機があったけど、すぐにコピー

できる代物じゃなかったようです。オペラ開演の直前にできたばかりの楽譜を配

って、まだインクが乾いていない状態というのは、実話なのか?緊張感を出すた

めの演出なのか?は分かりません。

 

モーツァルトの伝記を読むと、

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多くの手紙をやりとりしていたり、モーツァルト自身の筆による詳細な自作目録と

いうものがあって、天才に似つかわしくない几帳面さが興味深いです。このような

記録があるからこそ、今に伝わっているわけですが。

また、モーツァルトは幼少時より演奏会や就職口を探すためにヨーロッパ中を旅行

していたことについても、いずれ調査したいと思います。

 

では、また~