こんにちは、shulinkです。
「クリスマスケーキは美味しくない」と言っていて、その理由は、クリスマスに
合わせて、何日も前から大量に作らなければいけないから。やっぱりケーキも出来立て
が美味しいから。
なるほどと思いました。以前から、なんかモヤモヤと思っていたけれど、こうやって
言葉にしてくれると、ハッと気付けます。
さて、『資本論』の読み方には、大まかに以下の3つが考えられる。
・資本主義社会のシステムを探る
・階級闘争として資本家を打倒する
『資本論』は、まず商品の話から始まる。搾取や革命の話ではない。(*1)
労働者が、商品を生産し、賃金以上の剰余価値を生み出して、それを資本家が搾取して
いる。しかし、資本家は投資しているわけだから、商品が売れ残ったら、利益が出ない
から、そのリスクを負う。労働者の方が、賃金を必ず貰えるから、安心安全だと思うん
だけどなぁ~
共産主義革命が起きたら、誰がリスクを取って、新たな商品を作ってくれるのか?
そもそも、誰が仕事を作ってくれるのか?労働者には資金も企画力もないわけだから、
国家が面倒見ることになるけど、20世紀の社会主義国家の失敗により、やはり資本
主義の方がいいよね~になったのである。
『人新世の「資本論」』を読んで、一番違和感を感じたのは、
新しい理想としてのコモンを謳うために、なぜ、わざわざマルクスを持ち出すのか?
ということ。マルクスの著作ではなく、草稿から再解釈するというのは、いくらでも
こじ付けられるような気がしてならない。
さらに言えば、偉大な古典に「正しい答え」を求めるのは間違いである。
著者が「何を問題にし、どのような角度から思考したか」を読み込まなければなら
ない。偉大な人間の思考回路にこそ学ぶべきである。(*5)
しかし、資本主義社会にも、問題があることは確かである。それを乗り越えるため
には、貨幣を介在しない、直接的な人間関係を築くことである。(*1)
そんなことを考えながら、今年はクリスマスケーキを手作りしました。
買ってきたシフォンケーキに生クリームとイチゴを載せただけだけど。。。
信仰の旅は、つつ・・く~
参考文献
3.『自由と成長の経済学』柿埜真吾(PHP新書)
4.『共産党宣言』マルクス・エンゲルス(岩波文庫)
5.『遅読術』適菜収(ベスト新書)