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拝金教の聖地巡礼と聖書解読(2)『資本論』は労働者を救うのか?

こんにちは、shulinkです。

 

最近、よく観ている、岡田斗司夫YouTubeで、

「クリスマスケーキは美味しくない」と言っていて、その理由は、クリスマスに

合わせて、何日も前から大量に作らなければいけないから。やっぱりケーキも出来立て

が美味しいから。

なるほどと思いました。以前から、なんかモヤモヤと思っていたけれど、こうやって

言葉にしてくれると、ハッと気付けます。

 

さて、『資本論』の読み方には、大まかに以下の3つが考えられる。

・資本主義社会のシステムを探る

階級闘争として資本家を打倒する

エコロジー的な脱成長コミュニズム

 

資本論』は、まず商品の話から始まる。搾取や革命の話ではない。(*1)

労働者が、商品を生産し、賃金以上の剰余価値を生み出して、それを資本家が搾取して

いる。しかし、資本家は投資しているわけだから、商品が売れ残ったら、利益が出ない

から、そのリスクを負う。労働者の方が、賃金を必ず貰えるから、安心安全だと思うん

だけどなぁ~

 

共産主義革命が起きたら、誰がリスクを取って、新たな商品を作ってくれるのか?

そもそも、誰が仕事を作ってくれるのか?労働者には資金も企画力もないわけだから、

国家が面倒見ることになるけど、20世紀の社会主義国家の失敗により、やはり資本

主義の方がいいよね~になったのである。

 

『人新世の「資本論」』を読んで、一番違和感を感じたのは、

新しい理想としてのコモンを謳うために、なぜ、わざわざマルクスを持ち出すのか?

ということ。マルクスの著作ではなく、草稿から再解釈するというのは、いくらでも

こじ付けられるような気がしてならない。

 

さらに言えば、偉大な古典に「正しい答え」を求めるのは間違いである。

著者が「何を問題にし、どのような角度から思考したか」を読み込まなければなら

ない。偉大な人間の思考回路にこそ学ぶべきである。(*5)

 

しかし、資本主義社会にも、問題があることは確かである。それを乗り越えるため

には、貨幣を介在しない、直接的な人間関係を築くことである。(*1)

 

そんなことを考えながら、今年はクリスマスケーキを手作りしました。

買ってきたシフォンケーキに生クリームとイチゴを載せただけだけど。。。

 

信仰の旅は、つつ・・く~

 

参考文献

1.『いま生きる「資本論」』佐藤優(新潮社)

2.『人新世の「資本論」』斎藤幸平(集英社新書

3.『自由と成長の経済学』柿埜真吾(PHP新書

4.『共産党宣言マルクス・エンゲルス岩波文庫

5.『遅読術』適菜収(ベスト新書)