こんにちは、shulinkです。
英国研修報告の2回目です。
憧れの大英博物館に行きました。
旅行記はこちら。
まず、入場する前に、厳重なセキュリティチェックが
あり、カバンの中もチェックされました。
それが終わると、寄付(donation)の受付、ここは
入場無料なので、施設維持費は寄付やグッズ販売で
賄われています。ボクたちは、20ペンス以下の硬貨
をすべて寄付してきました、多分3ポンドはあったん
じゃないでしょうか。
グレート・コート(Great Court)
この中には、その昔、大英博物館図書館があり、
今は、書庫を取り払って、円形閲覧室のみを残し
ているとのこと。実は、この図書館を見たかった
のですが、ここだと気付かずに、大英博物館の
後、新しい方の大英図書館に行ったのでした。
今、この記事を書きながら、調べていて、初めて
知りました。しまったーもうちょっと、入口とか
見ておけば良かったです。
カール・マルクスが、この図書室にこもって、
「資本論」を書き上げたそうですが、その思想は
ともかく、そういうことやってみたいですね~
見渡す限りの本棚に囲まれた空間、どこか日本
でも作ってくれないかな~
大英博物館には、800万点以上の美術品や
古代の遺跡が所蔵されていて、常時見学できるのは、
15万点ほどですが、1つ1つ見ていたら、1日中
かけても、見て回れません。
今回は、11:30~15:30で4時間くらいかけましたが、
途中で疲れて、ふらっふらになりました。
さて、まず、どうしても、見ておきたいものから
始めました。
それが、ロゼッタストーン(The Rosetta Stone)です。
1階(Ground Floor)のRoom4の、
古代エジプト(Ancient Egypt)ギャラリーにあります。
まず、驚いたのが、ロゼッタストーンはデカいんですね。
人間の身長くらいの高さがあります。そして、その人気
ゆえの見物客の多さ。
1799年に発見された石版のことです。
ロゼッタストーンの説明文その1
石板の碑文は、上から順に、
古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ、hieroglyphs)、
古代エジプト語の民衆文字(デモティック、Demotic)、
ギリシア文字(Greek)
の三種類の文字で、同じ内容が記述されています。
上の写真に赤字で示しました。
なので、この石板が発見されたことによって、
ヒエログリフの解読が可能となったのです。
「おぉ、読める!読めるぞ!!」
さらに、以下の写真は石板をズームしたものです。
ヒエログリフ(上)と民衆文字(下)
民衆文字(上)とギリシャ文字(下)
それぞれ、異なる文字の間に境目があります。
ギリシャ文字は、なんとなく読めるんじゃない
でしょうか?アルファベットに近いし、数学の
記号にも使われるので。。。
Ω(オメガωの大文字)も見えますね。
ロゼッタストーンの説明文その2
ヒエログリフは、紀元前3500年頃から、
エジプトで使われた文字で、象形文字の1つ
混在で用いられたそうです。
ちなみに、ロゼッタストーンの碑文の内容は、
新しい王様が即位したことをお知らせするものです。
ロゼッタストーンと同じく、
古代エジプトのギャラリーにて。
アメノフィス3世の頭部
エジプトの首都カイロからナイル川を南にさかのぼり、
東岸のカルナック神殿にあったものだそうです。
ネットで調べました。
さすがに、現地で英文を読む気力はありませんでした。
さて、この先は、
西アジアや中東(Middle East)へ
向かいました。
バラワトの門(Balawat Gates)
あった帝国)のシャルマネセル3世(在位858~824年)
の宮殿門を原寸で復元したもの。
なんとなく「風の谷のナウシカ」を思い出します。
こちらは、鳥人間でしょうか。
ハリカルナッソスのマウソロス廟の彫像
ハリカルナッソスとは現在のトルコのボドルム
のこと。世界7不思議のひとつであるマウソロス廟
にあった彫像で、廟の頂上部分にあったとされる
巨大な馬の像です。
「地球の歩き方:イギリス」より引用しました。
続いて、
古代ギリシャ・ローマ(Ancient Greece and Rome)
のギャラリーへ行きます。
パルテノン神殿に飾られていた彫刻
「エルギン・マーブル」
破風(ペディメント)彫刻を切り取ったものです。
ギリシャとの返還問題で揺れているそうです。
(「地球の歩き方」より引用)
この古代ギリシャ・ローマのギャラリーが
一番スペースが広かったです。
英国人の憧れを表しているのでしょうか?
そうえいば、英国の至る所でギリシャ風
建築を見かけました。
続きまして、時代は一気に下って、
18世紀ヨーロッパの啓蒙時代(enlightenment )
1階のRoom1にあります。
本や工芸品などが小さなものが所狭しと
並んでいます。時代が下ると、小さいもの
へ志向していくのは自然の流れでしょうか?
そして、最後に、
アフリカ(Africa)のギャラリーへ行きました。
地下(Lower floor)にあります。
これは木工細工でしょうか。
そして、同じくアフリカのギャラリーにて、
さこりさんのお気に入りです。
アフリカは、他の展示と違って、
なんか、ほっこりする感じでした。
とにかく展示品が多くて、
半分くらいしか見れませんでした。。。
大英帝国が、その絶頂期に世界中から
集めたものですから、その規模は世界
最高峰です。
ここに来れば、古今東西すべての文明
を見学することができるのでしょうが、
一般人には、ただただ数の多さに畏れ
入るばかりです。これらの展示品を案内
して、文明の成り立ちを総合的に解説
できる教師がいたら尊敬します。
過去の遺物は、動物にとっては無用の
長物ですが、人間にとっては、まだ役に
立たせることができると思いますので。
そのためにも知恵と根気が必要ですが。
ボクも、この記事を書くために、色々
調べて、えらい時間がかかりました。。。
英国研修報告は、まだまだ続きます。
つつ・・く~