古今東西、一宿一飯。

古今東西の食べ物、料理を、その土地で味わいたい! 自分で作って食べてみたい!

映画「おクジラさま〜ふたつの正義の物語」を観て考えたこと

こんにちは、shulinkです。

 

先日、ユーロスペースという映画館で、

「おクジラさま〜ふたつの正義の物語」

を観てきました。

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関係ないけど、

この映画館がある、渋谷の円山町は、

ライブハウスやクラブがたくさんある

場所で、昔よくライブを観に来てた

ことがあって、久々に来たので、

なんか懐かしい気分になりました。

 

さて、映画のことを語る前に、

自分の立場をはっきりさせると、

自分は、クジラ料理を美味しいと感じ、

もっと食べたいと思っている人間です。

なので、

期待していた、クジラ料理があまり出て

こなかったのが残念です。

クジラが獲れる町では、どんな料理を

食べているのかを一番に観たかったん

ですが。。。

 

サブタイトルに「ふたつの正義の物語」と

ありますが、全然中立じゃないように感じ

ました。明らかに太地町側に有利に見える。

反捕鯨団体太地町に嫌がらせをしている

ように見える。

 

なぜ、そんなに、クジラを食べる必要が

あるのかが、よく分からない。

一部のクジラ愛好家にしか受け入れられて

いないのでは説得力がないと思う。

政治的な発言をするつもりはないですが、

クジラ料理を食べることは、もうそれは

捕鯨賛成の立場なんですね。

 

漁師たちは、クジラを獲ることが生活

だから分かるけど、

捕鯨活動をしている人たちの本音が

分からないです。どうしても、その活動

をしなければならない、切実な何かって

なんだろうか?いっときの、憐れみの

感情で行動しているだけに見えます。

映画の最後には、反捕鯨団体のリーダー

クラスの親子は、団体を退会していて、

その活動をする必要はなかったわけだし。

 

なぜ、日本は他の捕鯨国(ノルウェーとか)

と連携しないのだろうか?

映画では、反捕鯨団体のデモの様子も映さ

れていましたが、そこで、日本に対する

バッシングだけじゃなく、同様にクジラを

食べている、中国やロシア、トルコに対する

抗議もありました。そういう国々にクジラ

を輸出して、味方にしたらいいのにと思う。

世界3大料理のうち2つ(中華とトルコ)が

美味しいと受け入れているわけだから。

 

映画の中盤、

太地町側と反捕鯨団体との公開討論会

ありました。

太地町町長以下、役所の人たちの

毅然とした態度が、

特に、町長の発言が素晴らしいです。

「あなたたち(反捕鯨団体)が太地町

 住民になってから、発言したり、

 お手伝いをお願いします。」

まさに、地域を守る政治家の発言だと思う。

 

よく日本側が主張する、古来の文化だから

云々というのは、無条件に正しいことは

なくて、

これはグローバリズムナショナリズム

との争いだから、何か外国から受け入れよう

とすれば、その国の価値観も一緒に入って

きて、争いの種になることは必然だと思う。

 

それから、クジラを食べることは、

健康問題でもあります。

クジラに含まれる、水銀などの重金属

が基準値を超えるのか?と議論していた

けど、これって、科学的な態度じゃない

と思う。他の魚や肉類と比べて、どれだけ

汚染されているのか?さらに、他の毒物

食品添加物と比較して、どれほど、

人体に悪影響があるのかという調査を

しないと、結局分からないと思う。

個人的には、生活習慣病ほど悪影響

はないと思っているけど。

何か特定の食品を槍玉に挙げて、

それを悪者にするというのは、

なんか違うし、健康に良いこともない

と思う。健康は習慣の積み重ねですから、

いい意味でも、悪い意味でも。

 

正義というのは、つくづく厄介な代物です。

正義は、国の数、団体の数、果ては、人の数

だけ出てくるものですから、それらが個別に

主張したり、ぶつかったりしたら、争いは

絶えません。だからこそ、取引と交渉をして、

なあなあにするしかない。要するに、世界が

狭くなったんだから、隣人が気に食わなくても

お互い我慢しましょうということしかないん

じゃないかと思います。

 

明日から、関西へ旅行します。

この映画に出てきた、太地町にも行きます。

もちろん、クジラ料理も食べる予定です。

この雨また強くなるようですが、止むかな?

 

では、また〜